Columnコラム

神聖な香りで乾燥肌や呼吸器のケアに。大人女子におススメのアロマ、「フランキンセンス」

神秘的な香りを放つフランキンセンスは、その歴史も神秘的であり、新約聖書にも登場しています。フランキンセンスの香りを言葉で表現するのはとても難しいのですが、スパイシーな香りと柑橘系の香りが混ざったような香りになっています。日本では「乳香」とよばれ、古くから、におい袋にしのばせたり、お香などにも使われたりしています。アロマでは主に、乾燥した肌や老化した肌への効能がすぐれ、せきやのどの痛み、気管支のつらい症状にも効果があります。古くはエジプトで祈りの儀式に焚かれ、神聖なその香りはリラックスを促し、平常心へと導いてくれます。冬本番、「フランキンセンス」は、大人女子におススメのアロマです.

フランキンセンスの歴史

フランキンセンスはカンラン科の樹木で、別名オリバナム。アロマでは、この木からとれる樹脂を水蒸気蒸留したものを使います。和名は乳香。フランキンセンスという呼び名は、中世フランス語で「真の香」を意味します。

フランキンセンスには、とても古い歴史があります。旧約聖書によると、キリストが誕生したとき、東方の賢者が3人やってきて、それぞれ貢ぎ物を持ってきました。ミルラと黄金、そしてフランキンセンスの3種類です。

ミルラはフランキンセンス同様、カンラン科の植物からとれる樹脂で、和名は没薬。ミイラの防腐剤としても使われました。「偉大な医師の証」で、清らかな肉体の象徴です。

黄金は、「偉大な商人の証」で、神への愛を象徴します。

そして、フランキンセンスは「偉大な預言者の証」で、神への礼拝を意味します。

この3つの貢ぎ物のうち、キリストが選んだのはフランキンセンスだったと言われています。

古代エジプト時代より、祈りや祝福の儀式のときに炊かれたり、スキンケアの材料としても使われていました。日本ではあまりなじみのないタイプの香りですが、中東などでは何千年も前から使われている、神聖な香りの精油です。

乾燥肌・老化肌に抜群の効果。大人女子の “アンチエイジング” に !!

フランキンセンスはお肌を乾燥から守り、ハリを与え、キメを整えることから古来より「若返りのアロマオイル(精油)」と言われていました。特に年齢を重ねた肌に効果的とされ、しわ・たるみを改善する「収れん作用」があるといわれています。

アロマオイル(精油)は粒子が細かく皮脂になじみやすいため、肌の真皮層にまで有効成分が届くようです。古代エジプトの時代からフランキンセンスは女性の肌ケアとして使われていたのです。近年においては、抗老化・抗酸化作用があるとしてアンチエイジングの化粧品原料として使われています。フランキンセンスの木は中東など、とても乾燥した荒野に生えていて、地元の人たちは古くから、肌の乾燥を防ぐために用いてきました。木の幹が傷つけられると、そこを修復しようと樹脂が出てきます。この、修復という性質を受けて、フランキンセンスは肌の細胞を再生し、活性化してくれるのです。

お風呂あがりに、全身の水分が乾ききる前に、フランキンセンス配合のオイルでケアしましょう。また、水仕事のあとはオイルを手に塗ったり、髪がぱさつくときは毛先に軽くもみこんで、乾燥を防ぎましょう。

【オイルのレシピ】

•キャリアオイル…10ml

(ホホバ油やグレープシード油など)

•フランキンセンス…4滴

(このうち2滴をネロリやゼラニウムにしてもOK)

アロマ上級者は、グリセリンやはちみつを配合したみつろうクリームにフランキンセンスを加えて、乾燥から肌を守りましょう。

つらい “せき” など、呼吸器系のトラブルには、香りを深く吸い込んで。

風邪をひくと、のどが痛くなり、せきが止まらなくなることがあります。さらに、気管支など胸部の粘膜が腫れて、ぜん息のような症状が出ることも…。そんなとき、フランキンセンスは粘膜を沈静し、胸部の緊張を解いてくれます。

せきが止まらなくなったり、せきが出そうなときは、すぐにフランキンセンスの香りをかぎましょう。応急処置としては、精油のボトルからそのまま香りをかいだり、ハンカチに1、2滴たらしてすばやくかいだりします。そして深呼吸。肺の奥までフランキンセンスの成分が届くように、ゆっくりと呼吸します。

夜、寝るときは、香りを拡散するディフューザーで芳香浴するのも効果的です(タイマーで2~3時間で止まるようにしましょう)。ディフューザーがないときは、マグカップにお湯をはり、そこにフランキンセンスを2~3滴落とします。マスクに1滴たらし、マスクをつけて寝るのもいいでしょう。

つらいせき以外にも、気管支が痰でゼロゼロするときや、のどが痛いときにも効果的です。

フランキンセンスには呼吸をゆっくりさせる働きがあるので、古くから、瞑想や儀式に使われていました。この効能が、つらいせきを楽にするのです。

落ち着いた香りで “瞑想”。心の不安を取り除き、深い思考へといざなう。

フランキンセンスの香りは、心を安らかに鎮める効果があるため、瞑想やヨガにおすすめです。

集中力を高める効果も期待できます。

フランキンセンスアロマオイル(精油)は温度を加えることで、より香りが際立つため、アロマランプやキャンドル芳香浴などでの使用が良いですね。

お部屋にフランキンセンスの香りを漂わせ、瞑想やヨガの効果が高めましょう。

ディフューザーでアロマオイル(精油)をブレンドして使いたいときは、オレンジやベルガモットなど柑橘系とブレンドすると甘みのある香りになり、ラベンダーとブレンドすると優しげな香りに、そしてユーカリとブレンドすると空間の浄化効果が高まります。

また、ミルラとブレンドすると儀式にふさわしい、おごそかな香りになります。

フランキンセンスの香りは、ウッディーであり、スパイシーであり、ほのかに柑橘系を感じます。神聖な儀式を思わせるようなその香りは、紀元前からずっと使われていたとは驚きです。お正月があっという間に過ぎ、気がつけば慌ただしい日々を過ごしている大人女子も多いのでは。心も肌もカサカサしているときは、ぜひフランキンセンスを使って、自分を取り戻してください。

フランキンセンスは冷え性対策におすすめ

さらに、フランキンセンスには体を温める作用があるため、冷え性対策としてもオススメです。

湯船に天然塩大さじ1とフランキンセンスアロマオイル(精油)を5滴ほど垂らし、良く混ぜて入浴すると良いでしょう。

気管支系のトラブルにも効果的であるため、咳が出るときは、香りをゆっくりと深呼吸しながら取り入れると良いですね。

まとめ

このように、フランキンセンスアロマオイル(精油)は主に心を安らかに鎮めたい時や、美肌効果を求めるときなどにふさわしいものだということがわかります。

また、空間を浄化する香りの効果も期待できるため、嫌なことがあったときや、気分を一新させたいときに用いると、心も空間も清めることができそうです。

古くから儀式に用いられていたといわれるフランキンセンスだからこそ成せる業といえそうですね。

神秘的なその香りが心を解き放つ力になってくれそうです。

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