Columnコラム

ちょっと風邪かな?そんな時アロマオイル1本で、風邪の予防に「ティートリー 」の活用法

ちょっと風邪気味かも…の時点で、できることはある?

私が、アロマにハマった理由の一つとして、雑誌で冬の養生に精油やハーブがつかえるという記事を見つけました。これまで精油(エッセンシャルオイル)は室内の香りを変えたいときに使っていたけれど、風邪予防になると書いてあったのを読んで、もっと詳しく知りたいと思うようになったのです。

抗菌・抗ウィルスがケタはずれ ! ! 冬こそ使いたい

風邪予防に!「ティートリー」3つの活用アイデア

ティートリー(Melaleuca alternifolia)は、オーストラリアで古くから「家庭の万能薬」として使われてきたハーブ。ほのかに甘く、ひんやりとした爽やかな香りが特徴です。

「風邪が流行る時期は、香りをかぐだけで予防になるんです。鎮静、抗菌、抗ウイルス、免疫力を活性化させる作用などがあり、のどの痛みや咳が出始めの初期症状を和らげます」

とても手軽で、すぐに取り入れられる活用法をお伝えします。

香りをかぐだけで、風邪予防に

「ティッシュやアロマストーンに垂らす代わりに、冬はマグカップや小さなボウルにお湯をいれ、1,2滴垂らして部屋に香らせる方法がおすすめ。

また、蒸気を吸入するとのどの不調を緩和させます。その際、蒸気が目に入るとしみるので、必ず目をつむってください。ティートリーの香りはツンとくるので苦手な人も。その場合は、スウィートオレンジなど柑橘類の精油をブレンドするのも良いでしょう。香りがスースーしすぎず、お子さんも受け入れやすいですよ」

「うがい薬」にして、のどケア

「コップ半分くらいの水に精油を1,2滴垂らして、よくかき混ぜてからうがいに使ってください。

風邪予防にはもちろん、のどの痛みをやわらげる作用もあります」

鼻づまりや咳をしずめる

「マッサージオイル」に「咳がひどいときには、ティートリーの精油を植物オイル(ホホバオイル、スウィートアーモンドオイル等)で希釈して、マッサージオイルとしても使えます。

約5mlのオイルに対して、1滴の精油が割合の目安です*。空きボトルにオイルをいれ、精油を垂らし、あらかじめ瓶の中で混ぜたら出来上がりです。胸元や首の後ろ、付け根のあたりなどに塗ってください。眠る前に行うと、体が温まってきた頃にスーッと香りがあがってきます。鼻づまりや咳で呼吸しにくい風邪の初期症状を緩和させます」

*希釈はオイルの量に対して精油1%が基本の比率。遮光タイプの瓶を使うと、精油が酸化しにくく保管もできておすすめです。

香りを楽しむだけだと思っていたけれど…

部屋の香りをよくするために、芳香剤のように精油を使っていた私。もちろん、その使い方は誤ってはいませんが、風邪予防や症状の緩和につながる「香り」があることを知れました。

小さなボトル1本で、芳香浴、うがい、マッサージと使い方にバリエーションがあるなんて一石二鳥!(いや三鳥?) ティートリーは冬のよい相棒になりそうです。

さらに、さらに、

原産はオーストラリア。キャプテン・クックも愛用。戦争では傷の手当に用いられた。

オーストラリアの原住民は昔から、ティーツリー(Tea tree)の木を「茶の木」と呼び、感染症や皮膚病の治療に使っていて、その抗生物質的な特性についてもよく知られていました。

18世紀のイギリスの探検家、キャプテン・クックがはじめて「ティーツリー」という名を使ったといわれ、船員たちがお茶の葉のかわりにこの木の葉を用いたところ、スパイシーで気分をリフレッシュさせるものだと気づきました。

ティーツリーには、殺菌作用が強いテルピネン4オールという成分が豊富に含まれています。この成分が多ければ多いほど、治療特性が高いとの報告があります。第二次世界大戦のときは、兵士の傷の手当にティーツリーが用いられました。

現在ではその効能が広く認められていて、オーストラリアの重要な輸出品になっています。日本でも家庭用として、天然のティーツリーの精油が配合された衣料用・食器用の洗剤、シャンプーや石けん、クリームなど、身近なところで使われています。

とにかく効能重視 !! 抗菌・抗真菌・抗ウィルスと3拍子そろった、冬の強い味方。

ティーツリーの学名は、Melaleuca alternifolia。フトモモ科の木で、精油の香りはスパイシー。“汚”を“清”に変える爽快さがあり、若干、松やにのような香りもします。精油の色は透明。さらっとしているので、精油を1滴落とすのがスムーズにできます。香りを楽しむというよりは、効能重視の精油です。

成分は大きく分けて4種類。

・モノテルペンアルコール類(30~50%)……強い殺菌、抗真菌、抗ウィルス

・モノテルペン炭化水素類(40~60%)……空気中の酸素と反応して分解し、雑菌を退治

・セスキテルペン炭化水素類(2~10%)……消炎、抗アレルギー

・オキサイド類(2~10%)……気管支粘膜に作用して痰を出しやすくする

ティーツリーはキリッとした香り。リラックスや安眠に使うような精油ではありませんが、免疫力が低下する冬にはぜひ使いたい、頼もしい精油です。

掃除、洗濯、家事、うがい、空気清浄、口臭予防…。使い道はいろいろ。

風邪のときをはじめ、空気の浄化、洗濯や食器洗い、口の中の洗浄、リフレッシュなど、ティーツリーはいろいろな場面で使うことができます。

普段使っている洗剤やシャンプーにティーツリーを加えたり、雑巾を洗うバケツにティーツリーを入れたり、洗濯のすすぎの水にティーツリーをたらしてもOK。

水100mlにティーツリー10滴ほどを入れたスプレーを常備して、台所周りにスプレーしたり、部屋やカーテンにスプレーしてもOKです。

いかがでしょうか? アロマ ってすごいと思いませんか?

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