Columnコラム

新型肺炎に負けない免疫力アップを目指して!アロマで冬を乗りきろう

寒さが増して空気が乾燥する冬は、ウイルスの活動が活発になります。秋の疲れが蓄積された冬の身体は、どうしてもそのウイルスに感染してしまいがち。食事や睡眠によって体調をキープすることはもちろんですが、アロマの力で免疫力アップを目指してみましょう。免疫力アップが期待できる精油と、簡単な活用法をご紹介します。

免疫力の低下が起こる要因は

・秋の疲れによる体力低下

・ストレスがかかる受験生・ビジネスマン

・普段からの疲労の蓄積

・睡眠不足

・老化・乳幼児・妊婦

・生活時間が不規則なシフトワーカー

・栄養が偏りがちな人

などがあげられます。

アロマを用いた芳香浴やアロマトリートメントマッサージでストレスを緩和したり、疲れをしっかり取り除いたりすれば、免疫力の低下を防ぐことができます。またアロマでリラックスして質の良い睡眠をとることも、免疫力アップにつながります。

アロマテラピーで使うエッセンシャルオイル(精油)の中身は天然由来の植物の香り成分。香りを嗅ぐと、その物質は嗅覚を介して、鼻の中から脳へと伝わります。

鼻の奥までは天然の化学成分が吸い込まれますが、脳に入るときには電気信号に変換されます。その情報は、脳のいくつかの部分に届きますが、そのうちのひとつが視床下部(ししょうかぶ)。視床下部は免疫系や内分泌系を司り、体内を調整する役割をもちます。そのため、エッセンシャルオイルの香りを嗅ぐと視床下部の働きに作用し、免疫系に良い影響を及ぼすとされます。日常生活の中で、アロマテラピーを活用していれば、風邪の予防が期待できるのはこういうわけです。

視床下部は、自律神経の中枢でもあるので、風邪によって乱れがちな睡眠や消化器系の諸症状の緩和にも役立ちます。さらに視床下部は心理的、肉体的ストレスにも敏感に反応します。好きな香りを使ってストレスを和らげるのも、免疫力を下げないために有効です。

免疫力アップにおすすめ精油5選

アロマの中には免疫力をアップが期待出来る成分が多く含まれている種類がありますので、アロマテラピーによる免疫力アップを狙いたい人はぜひセレクトしてみましょう。特におすすめの精油5種を紹介します。

①ティートリー

精油は高い抗菌力をもち、免疫力を高める働きがあることで知られ、ラベンダーと並んでよく使われる精油の一つです。強大な抗菌力をもつと同時に肌に対する刺激性も比較的少ない天然の消毒薬として、世界中に広まったことでも知られます。また、近年は花粉症やインフルエンザ対策に役立つことで注目を集めています。

②ユーカリ・グロブルス

清涼感のあるシャープな香りは、頭をスッキリと冴えさせてくれます。仕事、勉強や車の運転など、集中力を高めたいという場面に適しています。そして、1,8-シネオールには去痰・鎮咳作用や抗炎症作用があります。風邪や花粉症で鼻が詰まった時、喉にからんだ痰を切りたい時などに、積極的に香りを吸い込むことで症状が改善すると言われています。また、森林浴効果のあるα-ピネン(含有量10~20%)、鎮静作用のあるリモネン(含有量~10%)も微量ながら含まれており、集中力を高めると同時に心を落ち着ける作用も期待できます。抗菌・鎮痛・デオドラントの作用があるとされ、風邪、筋肉痛、花粉症、鼻炎などの対策に役立ちます。

③ユーカリ・ラディアータ

ユーカリグロブルスと同じく「1,8-シネオール」が成分の大半を占めています。ユーカリグロブルスに比べてやや1,8-シネオールの含有率が低くなる傾向がありますが、ユーカリグロブルスとは異なりケトン類を含まないため、より安全に使用することができます。子どもや高齢者が使用したい場合は、こちらをセレクトするとよいかもしれません。

④ラヴィンサラ

マダガスカル語で「体にいい葉」を意味するラヴィンサラは、万能薬として愛用されています。優れた免疫力アップ作用を持ち、感染症予防に役立ちますが、インフルエンザ対策にも有効だといわれています。疲れた心身に活力を与え、落ち込んだ気分をポジティブに変えてくれるといわれています。

⑤タイム

料理のスパイスとしてもおなじみのタイムには「チモール」という成分が含まれており、強い殺菌効果と抗ウイルス作用を持っています。古代エジプトではミイラの防腐剤として使用されていたほどです。中世ヨーロッパで感染病であるペストが蔓延したときには、タイムの枝を焚いたりお風呂に入れたりして、感染を防止していたという言い伝えもあります。

実践しよう!風邪対策アロマ活用法

手軽な2つの方法をお教えします。

その1:蒸気の力で香りを広げる方法

陶器やガラス容器に湯をはり、そこにエッセンシャルオイル(精油)を入れます。わずかとはいえ、加湿もできるため、乾燥した季節には特におすすめの方法です。お湯が冷めれば自然と香りの揮発も抑えられ、体に負担もありません。

<実践方法>

  • 耐熱性の容器に熱湯を入れます。分量は特に問いません。
  • 1にエッセンシャルオイルを多くても5滴ぐらいまで入れます。狭い部屋の場合は少なめに。1滴でも構いません。

<注意点>

  • この方法では、マグカップを使うと便利、といった記載を見かけることがありますが、誤って飲むことがあります!できればコップなど飲み水と見間違うような容器ではないほうがいいでしょう。実際、私の夫は飲みかけました(笑)たとえば花瓶やビーカーなどがいいでしょう。耐熱性のものを使い、やけどに注意しましょう。
  • 枕元に置く場合は、目など粘膜を刺激するエッセンシャルオイルもあるため、頭からある程度離した場所に置いてください。特にミント類などは要注意です。子どもやペットが近づく場所には置かないようにします。

その2:コットン吸入法

コットンに1~2滴エッセンシャルオイルを垂らし、意識的に鼻を近づけて香りを嗅ぐ方法を吸入法といいます。鼻や喉に風邪のひきはじめのような違和感をおぼえたら、早めの段階で行います。仕事中はパソコン脇にコットンを置いておくと、環境が浄化されます。外出する際はかばんの中に入れておくと、満員電車でも安心感を与えてくれます。

マスクにエッセンシャルオイルをそのまま垂らすのは、おすすめしません。香りが強すぎるのと、現液が肌に触れる可能性が高く、その場合、刺激を感じることが多いからです。

風邪予防におすすめのエッセンシャルオイル

抗菌作用が望めるもの、またリラックスして免疫力を下げないようにするエッセンシャルオイルを使います。もちろん基本は好きな香り。心地いいと感じる香りでリラックスし、しっかり睡眠をとることは抵抗力をさげないためには大切です。

・日中におすすめの抗菌アロマ:ユーカリ&ティートリー

ユーカリは古くから抗菌作用に優れることで知られています。ユーカリ精油に含まれる1,8-シネオールという成分は痰を切る作用が期待できます。またティートリーも抗菌、抗ウィルスが期待されるエッセンシャルオイル。

いずれもシャープですっきりとした薬草の香りです。

・夜におすすめのリラックスアロマ:ラベンダー&スィートオレンジ

ラベンダーは副交感神経を活性化する、神経鎮静作用が望めるアロマの代表です。スィートオレンジとブレンドすれば、香りもバランスが取れて、眠りを誘います。

そして、自律神経のバランスを整え、不安定な感情を正常な状態に戻してくれます。そうすることで自然と臓器や呼吸などの不調が整う。また,感情や体調のコントロールをしたいときは、調整するのが得意なベルガモット、フランキンセンスとブレンドするといい。日常的に使用することで、さまざまな不調を整え、心のバランスを整えることができる。

そして、仕事などで疲れたら、無理をせずに十分休養すること。無理をして疲労を回復させずにいると、当然免疫力が弱まり、病気に抵抗できない体になってしまいます。毎日の生活の中でリラックスできる時間をとることです。リラックスの時間に笑いがあれば最高です。「笑う」ことは副交感神経に支配されているので、「笑い」のある生活が免疫力を高めます。


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