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即実践!寒い季節にアロマで乾燥肌対策と免疫力アップ

アロマが肌トラブル、乾燥肌改善に効く理由

ラベンダー・ペパーミント・ベルガモット・レモングラス・マンダリン…アロマには花やフルーツ、樹木系などさまざまな種類があり、その香りで私たちの身体にリラックス効果、集中力・記憶力アップ、抗ストレス効果、抗菌・抗ウィルス効果などさまざまな働きかけをしてくれます。

アロマポットやアロマディフューザーなどを室内空間に置いたり、お風呂にアロマオイルを垂らしたりすれば、一日の疲れもいやされると同時に心地よい気分になれますね。

このようにアロマは私たちの日常生活に深く浸透しており、とくに若い女性や30代、40代の忙しい世代の女性の関心は高くなっています。

でもアロマの持つ力は、リラックス効果だけではないのです。実は、乾燥肌といった肌トラブルにもアロマを積極的に利用することで、乾燥状態の改善が期待できます。

「乾燥肌にアロマ?どうやってアロマを使うの?」「どんなアロマが乾燥肌に使えるの?」「アロマの正しい使い方ってあるの?」

など、さまざまな疑問がわいてきますね。

そこで知っているようで知らなかったアロマのさまざまな活用方法や肌トラブルに使えるアロマなどを中心に、アロマの世界をのぞいてみることにしましょう。

そもそも、アロマって何?

そもそもアロマとはどのような意味の言葉なのでしょうか。アロマ【aroma】には、「芳香」「香り」「気品」といった意味を持つ言葉です。

そして植物などから抽出したアロマの成分である精油を利用して心身の健康や肌などの美容に役立てていく植物療法、自然療法のことをアロマテラピーと言います。アロマの力を使ったアロマテラピーは、心身のリラックスやリフレッシュ効果だけでなく、心身が持つ本来の美しさを引き出し、健康でリラックスした豊かな毎日を送る手助けをしてくれます。

アロマテラピーの認知度が高まるにつれ、アロマの成分である精油の研究も進みました。今では、リラクゼーションや健康増進、美容の世界だけでなく、介護や医療、予防医学の世界でも利用されるようになっています。

では乾燥肌対策にはアロマをどのように活用するのがおすすめなのでしょうか。

まずはアロマをもっと知ることから

もう少しアロマやアロマテラピーのことを深く知ることで、乾燥肌対策を考えていきたいと思います。そのためには、まずアロマの成分である「精油」についてみていきましょう。

1.アロマの成分である精油は、大量の植物からとれる少量の貴重なエッセンスです。

精油は、花や草木、根、樹皮といった植物から香り成分を抽出したエッセンスです。たとえばローズの精油を1kg作るためには、ローズの花3~5tが必要であると言われています。

植物の中から抽出した有効成分を凝縮したものであるため、それぞれの植物の持つ特有の揮発性の芳香物質や機能が高濃度に集められています。

2.精油の心身への作用はさまざまなものがあります

精油は私たちの心身にさまざまな作用をもたらしてくれます。アロマの作用を知ることで、アロマの活用方法がわかります。

ここでは精油の作用で代表的なものをいくつか見ていきましょう。

精油の代表的な作用のひとつは、鎮静作用です。「アロマの芳香物質をかぐと、気持ちが落ち着く」「リフレッシュした気分になる」というものです。

心身のリラックス、すなわち神経系の働きを鎮める作用があります。

また精油には、食欲増進や消化の促進といった作用もあります。胃腸の働きを良くして、消化や食欲増進といった健胃作用などをもたらしてくれます。

そのほか、免疫力を高めたり、ホルモン分泌を調整したりする作用があります。

精油は心身への作用以外にも、虫を寄せつけない防虫作用、細菌やカビの増殖を抑える抗菌作用、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス作用などがあります。私たちの生活に役立つ作用が多いことがわかりますね。

3.香りだけじゃない、精油は保湿作用で美容の世界でも大注目

精油のもつ作用をいくつかご紹介しましたが、精油の作用はこれだけではありません。精油には芳香物質を鼻から体内に吸い込み心身に作用するだけでなく、精油成分を皮膚の表面から吸収する「経皮作用」があります。肌にキャリアオイルで希釈した精油をつける、精油をお湯に溶かして沐浴したりすることで、アロマの香りでリラックスしながら肌の調子を整え、乾燥といった肌トラブルを改善することができます。

経皮作用のある精油で有名なのは、ゼラニウムです。フローラル系の精油ですが、皮脂分泌調整作用があることが特徴で、アロマテラピーの世界では、皮脂の過剰分泌にお悩みの方に用いられます。またハーブから抽出した精油、キャロットシードは皮膚の細胞を活性化する作用があります。乾燥や肌荒れといった肌トラブルにお悩みの方の肌の再生に利用されています。

このように精油の特徴をしっかりと見分けて自分の好きなアロマを上手に活用することで、アロマは乾燥肌の改善や予防に大きく貢献してくれるのです。

実際に、どのようにして精油を使うのがおすすめ?

「アロマを上手に生活に取り入れて乾燥肌を改善したいけれど、どのようにアロマを活用していいのかわからない」「アロマを美容に使いたいけれど、使い方が難しそうでわからない。」

こんな声をよく耳にします。そこでアロマを美容に役立てる方法をいくつかご紹介しましょう。

1.アロママッサージで全身の乾燥ケアをしてみましょう

アロママッサージは、手軽なアロマの利用方法のひとつです。

まずアロマのマッサージオイルを作ります。メインの精油と、それを溶かすための基剤ともいえる「キャリアオイル」の2種類を用意してください。

キャリアオイルは、ホホバオイルなどが一般的ですが、植物から抽出されたオイルのことです。ホホバオイルそのものに美肌効果の高いビタミンEが含まれています。

キャリアオイルとして、スィートアーモンドオイルも人気です。日焼けなどが原因でできたシミなどを抑制してくれる効果があるからです。

キャリアオイルを選んだら、いよいよマッサージオイル作りに入ります。

キャリアオイルに対して精油が1%以下、フェイシャルの場合は0.5%以下の濃度になるようにマッサージオイルを作ります。ちなみに精油についているスポイトは1滴で5mlが落ちるものが多いようです。

マッサージオイルを手に取って人肌にあたためたら、全身に薄くのばしていきます。リンパの流れに沿ってマッサージすれば、老廃物の排出がスムーズにいきます。このとき、強く押し過ぎないように気をつけてください。

乾燥肌対策であれば、オイルの保湿成分を肌に残しておくことがポイントになるので、オイルを洗い流す必要はありません。もしベタつきが気になるようならタオルでそっと押さえて拭き取ってください。

2.フェイシャルスチームや沐浴も乾燥肌に効果的です

アロママッサージのほかには、フェイシャルスチームや沐浴も簡単にできておすすめです。

フェイシャルスチームとは、精油を溶かした蒸気を顔にあてる方法です。直接肌に湿布するわけではありませんが、蒸気の力を借りて、血行促進や肌の保湿効果を高めます。

方法はいたって簡単です。洗面器などの器に蒸気が出るくらいの熱いお湯を張ります。

そこに、精油を2~3滴加えます。お湯が冷めないうちにすばやく蒸気に顔を当てます。

その際、蒸気が周囲に広がって逃げないように、バスタオルを頭にかぶってください。目を閉じ、ゆっくりした呼吸で蒸気を皮膚だけでなく鼻からも体内に取り込みます。

沐浴は、さらに簡単に精油を活用できます。お風呂や洗面器に精油をたらして、手湯・足湯・半身浴・全身浴を楽しみます。精油量の目安は、全身浴で1~5滴、そのほかは1~3滴ほどです。

フェイシャルスチームや沐浴は顔や体を温めるため、全身の血の巡りがよくなります。女性に多い冷え性の人は積極的に取り入れてみたいアロマの活用方法です。

3.無添加手作りアロマローションで肌を整えましょう

アロマの活用方法でさらにおすすめなのは、無添加手作りアロマローションです。こちらも、用意するのはキャリアオイルと精油です。そのほかに、精製水、ガラスビンや遮光ビンを用意してください。

まずガラスのビンにキャリアオイルを5ml入れます。次にそのビンに自分の気に入った芳香で保湿効果のある精油を3滴たらします。これをよくかき混ぜます。

次に遮光ビンにかき混ぜたオイルを入れ、そこに精製水を加え、ふたを閉めてからよく振ったら完成です。精製水のかわりとして、キャリアオイルの抽出ででるフローラルウォーターを利用しても構いません。

アロマローションの注意点は、冷蔵庫で保管すること、2週間以内に使い切ること、ビンを振ってから使用すること、の3点です。市販の化粧水と同様に、毎日のお手入れに気軽に使ってください。

アロマを使用する際の注意点

アロマを手軽に乾燥肌対策に取り入れれば、香りでリラックスしながら肌の調子を整えられるので、一石二鳥ですね。でもアロマを使用する際に、気をつけたいことがあります。

まずアロマの成分である精油を原液のまま肌に直接湿布することは避けてください。精油は植物の成分は高濃度に凝縮されていますので、必ず薄めてから使用しないと肌への刺激が強過ぎます。

もちろん、目に入れたり直接飲んだりすることも厳禁です。フェイシャルスチームや沐浴、アロマローションなどを行った際に誤って目に入ってしまった場合には、こすらず水で洗い流します。

また皮膚の弱い人、妊婦、病気療養中の人は、医師に相談したり、基準の濃度の半分以下の量から試したりする必要があります。また子供が使用する場合には、濃度を薄めるなどして十分に注意を払ってください。

精油はデリケートです。開封後1年以内に使い切るようにし、保管時には遮光性のガラス容器で直射日光を避け、冷暗所に置いておくようにしましょう。

(まとめ)乾燥肌対策に、アロマを積極的に取り入れてみましょう

1.アロマの成分である精油は、植物から芳香成分を抽出した貴重なエッセンスのこと

2.精油には鎮静作用、免疫力を高める作用、抗菌作用などのほか、保湿作用もある

3.マッサージやフェイシャルスチーム、沐浴、アロマローションなどさまざまなアプローチを

アロマは、花、草木、樹皮などから抽出した芳香成分のあるエッセンスです。アロマの有効性が広く知られるようになり、心身の健康だけでなく、医療や介護などの分野でもアロマが注目を集めています。

もちろん、乾燥肌対策といった美容の世界でもアロマの存在感は大きくなっています。乾燥肌といった肌トラブルの改善や予防に、アロマを取り入れてみませんか?

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