寒さがやわらぎ、心地よい季節になってくる春ですが、花粉症の人にはつらいシーズンでもあります。雪解けやぽかぽか陽気とともに山に行きたいけれど、花粉が怖くて山はおろか外にも出たくない…でも山にはやっぱり行きたい登山愛好家の方は結構多いのでは。花粉症でも春先に登山を楽しめる方法はないものか、いろいろ調べてみました。
少しでもストレスを減らして、快適な春の登山を楽しみたいですね。
春の気配と一緒に、今年も花粉がやってきた
春だからこそ登山に行きたいのに。
桜の開花予想が発表され、なんとなく春の気配を感じ始めた今日この頃ですが、春は厄介な「スギ花粉」の季節でもあります。気温も上がり、花が咲く季節だからこそ登山に行きたいのに…毎年ヤツがくるためにトレッキングできず悶々と過ごす方もいらっしゃるのでは?
2020年のスギ花粉はどれくらい飛散するのか?
今年も例年通り、いや例年よりも辛い季節になるということはわかりました。でもどうしても山に行きたい…。何かいい方法はないものでしょうか。
花粉症だから登山できない、って思ってない?
花粉の巣窟=山に向かっていくのは怖いですよね。毎年春の登山をあきらめているけれど、やっぱり山が好きだから我慢したくない…!何か良い方法はないものか、
ずばり、花粉症でも我慢しないでもっと山に登ったほうがいい!
2019-20年の冬シーズン。花粉も全国的に例年よりも早く飛散開始となった地点が多く、ピークも早まりそうです。
スギ花粉飛散のピークは、福岡で2月下旬~3月上旬、大阪では2月下旬~3月中旬、東京は2月下旬~3月下旬、仙台は3月上旬~3月下旬がが飛散のピークとなる見通し。
花粉飛散量は例年比で、九州から関東甲信までは少ない見通し。東北南部は、おおむね例年並み、東北北部と北海道ではやや多い見込みです。
参考:tenki.jp 2020年 春の花粉飛散予測(第4報)
でも…やっぱり山に行きたい…!
花粉症ハイカーにいきなり朗報です!
山で飛んでいる花粉の量は、実は「時間帯」が大きく関係しています。その日に飛ぶスギ花粉は、朝日を浴びてから放出され、日中に平野部に舞い降ります。 つまり山間部では早朝でない限り、飛散している花粉は少ないみたいです。
また、山では落ちた花粉は土と同化し、再飛散しにくいと考えらています。街ではアスファルトの上に落ちた花粉が再度舞い続けるため、症状がひどく出てしまう人もいるのです。花粉を恐れず、しっかり準備をしてどんどん山に行きましょう。
岩が多い山&標高の高めの山は比較的花粉が少ない!
次は、少しでも花粉の少ない山選びを考えてみましょう。雪のある山は湿度がありますので、東北や3000メートル級の山では春先でも花粉が飛びにくいです。また北海道の山もスギ自体が少ないので花粉が少ないです。 しかし、これらの山は春先ですと雪山装備がないと登ることができません…。
周囲より比較的標高の高い山や、岩の多い山は花粉が少ないとされています。 関東では岩殿山や鋸山などが比較的おすすめです。
登山の前日はよく寝る!登山中は風の流れも意識!
登山の前日の過ごし方も、当日の快適さを左右します。登山の前日はよく眠るようにしましょう。睡眠不足は花粉症を悪化させる要因となります。もし可能であれば、花粉症薬を飲んでおくのも一つの手です。就寝時は粘膜を良い状態に保つために加湿を心がけてください。
点眼薬、点鼻薬も準備しておくと安心です。 アロマ花粉除去スプレーを服の上にかけておくのも良いですね。
また、登山中にできることもたくさんあります。 山頂に向かう途中はゴーグルやマスクなどで目や鼻を花粉から防御しましょう。休憩や食事は風の通りそうな場所をなるべく避け、花粉の少ない場所で取るようにしましょう。
帰宅してからは、服にたくさんついた花粉を飛散させないよう優しく脱いで、シャワーを頭から浴びるのが良いですよ。
花粉が付きにくい素材の服を選ぶのも効果的!
少しでも花粉が付きづらいウエアについても検討してみましょう。まだまだウール素材やニット帽、フリースなどを着用する季節ですが、繊維の奥まで花粉が入り込むため、残念ながら花粉症対策としてはあまり有効ではない模様。ベースレイヤーは化繊にし、ミドルレイヤーやアウター、小物などもナイロン製のつるつるとした素材のものがこの時期はよさそうです。
花粉の時期は、こんな格好で登山するのが良さそう…!
アドバイスをもとに、おすすめのコーデを考えてみました。つるつるとしたナイロン製のソフトシェルを外側に羽織り、ファスナーはすべて閉じておきましょう。下半身も同様です。ファスナーの少ないものなら尚なお良さそうです。帽子もナイロン製のキャップにし、髪の長い方は耳にかけるかまとめて花粉の付着を最小限にしましょう。サングラスやマスクで目や花への花粉の侵入も防ぎます。
花粉症でも山を登りたい人へのアドバイスまとめ
・登山の時間帯は早朝以外を狙う
・岩の多い山や、まわりより標高の高い山に行く、雪山も○
・登山前日はよく眠り、可能であれば花粉症薬を飲んでおく
・登山服や小物はつるつるとした素材のものを選ぶ
・マスクやウェアーにシュッとアロマスプレー を使いましょう。
以上のポイントを押さえて、花粉を恐れずに山に出かけましょう!
今しか行けない山の景色を楽しみに出かけよう!
花粉症でもきちんと対策して登れば、何もしないよりは楽しく山に登ることができそうです。雨の日の翌日や風の強い日は避ける、など天気予報も参考に。 今年の花粉シーズンは我慢せずに、少しでも快適に登山を楽しみましょう!