紅茶のアールグレイの香り付けに使われている、というと、香りをイメージできる方も多いのでは。ベルガモットは、柑橘系ですが、オレンジやレモンと違い、食べられない柑橘系。果実は苦味があり、食用には使われていませんが、フローラルな印象をもち合わせた柑橘の香りは、オーデコロンや化粧品の香り付けとして、古くから活用されており、万人に人気のある香りです。ベルガモット精油には、なんとなく気分が落ち込んだり、憂鬱になってしまった時に嗅ぐと元気になれる効果効能があります。今回はベルガモットアロマの効能や使い方、おすすめブレンドなどをご紹介します!
エレガントで上品なベルガモットの香り
柑橘系の中でもしっかりとした香り立ちで、エレガントさや上品さを持ち合わせた印象の香りです。柑橘系というと、柚子やミカンなど、日本らしさや和のイメージがある香りも多いのですが、ベルガモットは、香水やアールグレイの香りづけという歴史からも想像できるように、気品ある洗練された香りが、西洋の雰囲気を作り出す香りです。花のような甘さと、落ち着きと清々しさを持ち合わせた香りです。香りを嗅ぐと、気分をすっきりさせ、落ち着きをもたらすとともに、気持ちを明るく前向きにしてくれます。イライラしたり落ち込んだりしたときには、この香りでリラックス&リチャージがおすすめです。軽すぎない爽やかさで、朝の玄関で元気を出したいときに嗅ぐのもよし、夜に疲れを癒すために嗅ぐのもよしの香りです。
ベルガモットの効果効能は?
主に抗ストレス、鎮静、抗菌機能などが期待できる香りです。
その他の柑橘系と比べて、鎮静作用のある酢酸リナリル、リナロールなどの成分が多いのがベルガモットの特徴。これらは、ラベンダーにも多く含まれる成分ですので、リラックス効果が期待できます
心への影響
通常、柑橘系の香りは、成分の7割~9割がリモネンで占められていますが、ベルガモットは異なる成分を多くもつため、香りもフレッシュなだけでなく、落ち着きをもった香りとなっています。また、抗ストレス作用にも優れており、憂鬱な気分のとき、イライラしたときにも、心をゆっくりほぐし明るい気持ちにさせてくれる香りです
身体への影響
消化促進作用などにより消化器系の不調を改善。特に、ストレスなどからくる消化不良などのトラブルにおすすめです。また、肌への影響としては、抗菌作用により、にきびや吹き出物の症状を改善します。こちらも、同様にストレスによる肌トラブルに効果的ですので、イライラしてストレスを感じた心、身体に使ってあげたい香りといえます。
皮膚への効能
様々な皮膚疾患にも有効です。注意したいことは光毒性と光感作性です。水蒸気蒸留法で抽出された、フクロマリンが入っていないものを使用するか、濃度を低くして、使用後は直射日光にあたらないように気を付けます。皮膚の炎症を抑え、肌荒れにとても効果的です。
体への効能
- 抗菌作用
- 抗うつ作用
- 抗感染作用
- 鎮經作用
- 鎮静作用
- 駆風作用
- 消化促進作用
- 健胃作用
- 殺菌消毒作用
- 子宮強壮作用
- 消化器系の不調改善
- 殺菌作用
- 解熱作用
- 食欲増進作用
- 収斂作用
- 利尿作用
肌への効能
- 殺菌・消毒作用
- 抗炎症作用
- 抗感染作用
- 創傷治癒作用
- ニキビの改善
- 乾癬、湿疹の改善
髪への効能
- 脂性の頭皮に
安眠サポートにも
鎮静作用に優れた精油として、ベルガモットは安眠をサポートしてくれるアロマとしても使われています。抗うつ作用や高揚作用を持つという説はありますが、刺激・覚醒作用はないのでリラックスタイムにも適していますし、神経を冴えさせて眠りの邪魔をしないというのが第一。ストレスケアに高い効果が期待されている精油でもありますから、心因性の不眠・寝付きの悪さの軽減に効果が期待できるでしょう。
肉体面への作用と効果
ベルガモット精油の中の成分であるリモネンは、健胃・消化促進・整腸など胃腸機能サポートに役立つとされています。リモネンには血行促進作用や唾液分泌を高めることでの食欲増進効果があるので食欲不振・消化不良・便秘・下痢・お腹の張りなど幅広い胃腸トラブルに適しています。酢酸リナリルやリナロールにも鎮静作用のほか鎮痛作用が期待されています。ベルガモットは神経系の鎮静やリラックスにも役立つことから、緊張やストレスなどに起因する消化器に作用し、過食症や拒食症などの摂食障害ケアへの有効性にも作用します。
頭痛や偏頭痛・筋肉痛・神経痛・関節痛など様々な“痛み”の軽減にも役立つでしょう。精神面のサポートからはストレス性の症状全般に対しても緩和効果が期待されているほか、高血圧予防や改善にも作用します。
風邪予防・呼吸器ケアにも期待
ベルガモット精油は抗菌・抗ウィルス作用があり、殺菌消毒にも役立つと考えられているオイル。加えてリモネンとリナロールには免疫機能を正常に整える働きが、酢酸リナリルとリナロールには抗炎症作用が期待されています。このため風邪やインフルエンザの感染症予防や、喉の痛みや扁桃腺炎・痰・気管支炎など呼吸器系の不調軽減にもベルガモットオイルは活用されています。鼻詰まりや喉の痛みを軽減する、去痰・粘液除去作用もあります。
おススメ使い方
芳香浴、沐浴、ボディー・ハンドケア、ヘアケア、スキンケア、クリーム、フレグランス
香りの相性がいいブレンド
色々な香りととても合わせやすい精油です。柑橘系、フローラル系の香りと相性がいいです。