集中して勉強するために、あなたがすることってなんでしょう? 耳栓をして周囲の音をカットする? はたまたヘッドフォンで音楽を聴く? 人によっては図書館に移動するなんて方もいらっしゃるかもしれませんね。でも実は「香り」が重要な一因にもなるようです。
「香り」が「集中」に作用する?
ホテルのロビーなどを訪れたときに、ほのかに香るいい匂いになんだか落ち着いた気分になれたことはないでしょうか? はたまた田舎に帰ったときに洗濯物から香る、いつもの柔軟剤の匂いに「ああ、帰ってきたなー」なんてリラックスしたり……、すれ違った女性から香る石鹸の匂いにドキッとしたり……香りは人間の気持ちに大きく作用することは知られています。
中でも植物の香りで心と体を穏やかに整えることをアロマテラピーと言います。嗅覚を通しての精神・生理作用、吸入による作用、経皮作用などによりだれでもできる自然療法とも言われています。 公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)によると、アロマテラピーをこう定義しているそうです。
アロマテラピーは精油を用いてホリスティック* な観点から行う自然療法である。アロマテラピーの目的は以下のとおりである。
- リラクセーションやリフレッシュに役立てる
- 美と健康を増進する
- 身体や精神の恒常性の維持と促進を図る
- 身体や精神の不調を改善し正常な健康を取り戻す
*ホリスティックとは「全体」「つながり」「バランス」といった意味を含みます
ちなみにアロマテラピーの基本となる匂いの元を、精油(エッセンシャルオイル)と言います。特有の香りや効能を持つ精油ですが、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の素材だそうです。
効能の違いを楽しむアロマ
香りを演出するアロマは、200~300あると言われ種類によって得られる効果が違うことが知られています。アロマオイル効能ガイドのアロマオイル効能一覧表によると、
- 安眠 → アンジェリカルート、オレンジスイート、クラリセージ など
- 頭痛 → カモミール、クラリセージ、コリアンダー など
- 食欲不振 → グレープフルーツ、ジンジャー、スペアミント など
なんかが有効だそうですよ。これなら手軽にできますよね。
勉強にピッタリなアロマ5選
最後に集中力アップに最適=勉強にピッタリな、アロマ5選を選んでみました。またアロマはブレンドもできるので、いくつか試してお気に入りのマイアロマを作るのも、勉強合間の息抜きにリラックスできるひとときになるかもしれませんね。
イランイラン
甘い香りが特徴の精油。イライラや不安を和らげて心と気分をリラックスさせ、幸福感をもたらす効果があるとされています。勉強や試験などの不安や、ストレス、緊張感などがあるときに香ってみましょう。
ペパーミント
ガムや歯磨き粉などで使用されており、皆さんもよくご存知なペパーミントも頭をリフレッシュさせ集中力を高める効果があるとされています。鎮痛作用や抗炎症作用、冷却効果などマルチな効能が特徴です。
レモングラス
インドでは古くから熱を下げ、感染症を治し、腫瘍の進行を食い止めるとされ重宝されてきたレモングラス。鎮静作用によるリラックス効果と刺激作用による精神高揚が期待されます。
ローズマリー
西洋料理に欠かせないハーブとして知られるローズマリー。活力を与えてくれ、すっきりとした香りが頭をリフレッシュ、集中力や記憶力を高めます。鼻や喉などの呼吸器系の不調にも効果を発揮してくれるそうです。
グレープフルーツ
爽快感溢れる香りが決め手のグレープフルーツは、心配や不安、緊張した気持ちをほぐし、幸福感をもたらす効果があるとされています。脂肪を燃焼する効果もあり、ダイエットにもオススメで、女性にはうれしいポイントです。
いかがでしょうか。ちょっとだけ気分を変えたいとき、またいつもより集中力を高めたいとき、そして何よりもいい気分で勉強したいとき、ほんの少しのお気に入りの香りが、あなたのやる気を高めてくれるかもしれませんね。