Columnコラム

エッセンシャルオイルを使ったアロマテラピーのおさらい!症状別おすすめのアロマ シリーズ4

月経前症候群(PMS)におすすめのアロマ

香りを活用したケアがPMSや気分の浮き沈み、さらには生理期間中の不調に有効な理由は2つあります。「香りは主に2つのルートから人間の細胞に働きかけ、生理活性を及ぼします。 一つ目は、精油の香り成分が鼻腔から入って脳へ伝達し、気持ちを和らげるという作用。これがいわゆる“アロマテラピー”と呼ばれる嗅覚生理学なんです。もう一つは、経皮吸収によるもの。ベースオイルに精油を混ぜて肌に塗布すれば、肌から有効成分が取り入れられ血行を促進したり痛みを緩和させたりすることができます」 

特にPMSは薬に頼ることが難しいぶん、身体が本来持っている自然治癒力に、香りで働きかけることが有効といえそう。女性ホルモンの分泌を促したり、ホルモンのバランスを正常に整えたりすると言われているエッセンシャルオイル(精油)です。鎮痛・鎮静作用もあるので、月経痛やイライラの改善の効果も期待できます。

ラベンダー

アロマテラピーが生まれるきっかけとなった、リラックスと安眠を誘う精油の代表

草の青っぽさが残るフローラルで穏やかな香りです。鎮静と高いリラックス効果が期待できます。不眠症対策に1番人気。繊細で傷つきやすい人、深い悲しみで眠れないときにも。

ローズ

女性ホルモン・エストロゲンの分泌を増やし、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。肌の調子を整えたいときにもおすすめです。

ゼラニウム

沈んだ気分をやわらげ、明るく盛り上げる。グリーンフローラルの甘くて強い香りです。精神のバランス調整作用があると言われています。自信をなくして、前進できないときに心に余裕を与え、楽しい気分にしてくれるでしょう。

ネロリ

フローラルなオレンジの香りです。交感神経を鎮め、不眠症を改善します。

リラックスしたいときや、強い不安感、緊張感があって眠れないときにおすすめです。

グレープフルーツ

自律神経を整え、生理前に増える食欲を抑えてくれると人気があります。血行やリンパの流れを良くすると言われ、脂肪燃焼やむくみ、セルライトの改善にもおすすめです。

毎月やってくる“あの痛み”に癒しの香りを

経血を排出させるために子宮が収縮することで起こる生理痛には、痛みを和らげながらリラックス効果をもたらしてくれるマジョラムやラベンダーが強い味方。5mLほどのキャリアオイルにマジョラム2滴、ラベンダー1滴をブレンドして、腹部を中心にマッサージを行ってみて。

慢性的なダルさには香り×温活を

寒い冬は特に体の冷えによって血流が滞りがちになることから、いつもの不調が顕著にあらわれがち。温活は日常的に心がけることが必須に。もし、日中や寝る直前に冷えやだるさを感じたら、前述のアロマを天然塩に混ぜてオリジナルのバスソルトを作り、お湯に入れて足浴、もしくは手浴を行ってみてください。体が温まることで巡りが促され、自然と体にとって不必要なものは押し出されるはずです。

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.認知症におすすめのアロマ

世界に先駆けて超高齢社会となった日本。厚生労働省研究班の推計によると、2012年時点で認知症高齢者は軽度を含めると約462万人に上り、予備軍とされる約400万人を加えると65歳以上の4人に1人が該当するとされています。認知症のなかでも約7割を占めるアルツハイマー型認知症に、アロマテラピーを行って有用性が確認された研究データをご紹介します。

実験では、高度アルツハイマー病65例を含む、高齢者77例を対象として行われました。アロマテラピーを実施した期間中は、朝にローズマリー・カンファーとレモン精油、夜にラベンダーとオレンジ・スイート精油をディフューザーで散布しました。その結果、手指名称記憶の点数で有意な改善がみられました。

大学の認知症の研究で効果が出たと有名になった香りです。お店に行くとすでにブレンドされたものも売っています。もちろん単品で使用しても効果が期待できます。

朝用 レモンとローズマリー

活性作用があると言われ、レモンは気分をリフレッシュ、ローズマリーは記憶力や集中力を高める効果が期待できます。実際に大学の研究では認知症に一番効果がありました。

※ブレンドする場合はレモン1:ローズマリー2の割合

夜用 ラベンダーとスイートオレンジ

鎮静作用があると言われ、心をリラックスさせ、安眠を助けるのがラベンダーとスイートオレンジの香りです。眠りが浅くなりがちな高齢者にぴったりです。

※ブレンドする場合はラベンダー2:スイートオレンジ1の割合

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5.花粉症・アレルギー性鼻炎におすすめのアロマ

1~3月にピークが訪れる花粉症、今や国民の4人に1人は花粉症(※1)といわれるほど多くの方が罹患しています。薬で症状を抑える、マスクやサングラスでケアをする、などの対策を行っても、くしゃみや鼻水などの不快感と付き合いながら過ごさなくてはなりません。そこで、少しでもスッキリするために、精油を利用したアロマテラピーをご紹介します。

アロマテラピーとは、香り(アロマ)によるセラピー(療法)で、フランスでは医療の現場でも利用されています。日本では、医療での利用は少なく民間療法としての広まりを見せています。

アロマには殺菌効果があるものや免疫系に働きかけるものもあります。風邪の予防や花粉症を改善したいときには、こちらの香りがおすすめ。香りはどれも爽やか系です。

ユーカリ

強力な殺菌作用と抗ウイルス、抗炎症、解熱の作用が期待できます。風邪、熱、せき、のど、気管支の炎症改善におすすめです。

ティートリー

免疫系を刺激し、抗ウイルス、殺菌、消毒作用が期待できます。風邪やインフルエンザ予防にぴったりです。

ペパーミント

消毒作用が期待でき、呼吸器に働きかけるそうです。痰や鼻づまり解消におすすめです。

サイプレス

収れん作用が期待でき、過剰な排泄を抑えると言われています。鼻水が多いときや、下痢や止血に。解毒作用があり、体内を浄化してくれる香りだと考えられています。

鼻スッキリ! マグカップ吸入

花粉症で鼻がムズムズするとき、スッキリとした爽快感が得られるマグカップ吸入を紹介します。

マグカップにお湯を入れ、ユーカリかペパーミントの精油を1滴垂らします。蒸気とともに拡がる香りを鼻から吸い込みます。刺激のある精油なので、湯気に近づくときは眼は閉じておきましょう。蒸気が出なくなったら、精油は足さずにお湯を足します。

(※間違って飲まないように気をつけましょう)

ユーカリはコアラが好んで食べる植物として知られ、すっきりとした清涼感ある香り。のど飴や軟膏の原材料として使われています。ペパーミントはガム、歯磨き粉、飴などの原材料として、また、ハーブティーとして広く知られています。

マスクスプレーで外でも爽快

花粉症の時期に外でスッキリ感を得たいときにオススメなのが、マスクスプレー。製品として発売しているものありますが、家庭でも作ることができます。

<用意するもの>

精油(ペッパーミント、ユーカリ)

無水アルコール

精製水

スプレー容器

<レシピ>

スプレー容器に無水アルコールを5ml入れ、精油を3~5滴たらします。よく混ぜ合わせたら、精製水を45ml加えさらによく振って混ぜあわせます。

マスクの肌がふれない外側に軽くスプレーして着用します。爽やかな香りに包まれ、マスクの嫌なニオイも気にならなくなります。スプレーは、部屋の芳香剤としても利用できます。花粉症の季節は、お部屋をすっきりとした香りで包むのもオススメです。

芳香拡散器+加湿器で

精油の王道的な使い方は、芳香拡散器(アロマポット、オイルウォーマー)で焚くこと。電気式の芳香拡散器に2~3滴たらして香りを楽しみます。花粉症の時期は、芳香拡散器と同時に加湿器やパーソナル保湿器を利用すると鼻の粘膜のケアになります。加湿器の近くに芳香拡散器を置くと、加湿器の風で香りが拡散されやすくなります。

近年は加湿器とアロマ芳香器が合体した「アロマ加湿器」もあり、風邪や花粉症のシーズンは重宝するアイテムとして人気を呼んでいます。

アロマってすごいと思いませんか? 

大地の恵みがたっぷりなエッセンシャルオイルで若々しく綺麗に過ごしましょう!

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