寒くて乾燥する季節になると、手足の末端や全身の冷え性に悩まされる方も多いのではないでしょうか。冷え性は血行不良が原因といわれていますが、特に女性は男性と比べると筋肉量が少ないため、身体が冷えてしまいがちです。そんな時は、アロマを使ってマッサージやリラックスをするのが効果的です。おすすめのアロマで冷えを改善し、リフレッシュしましょう。
女性の半数以上が冷え性!?
冷え性は女性に多い症状です。個人差はありますが、女性の半数から7割近い方が冷えをつらいと感じています。女性は男性に比べると、熱を作り出す筋肉が少ない、皮膚の表面温度が低い、貧血や低血圧の人が多いことなどがその理由と考えられます。また、月経の影響などで、腹部の血流が滞りやすいといったことも、女性に冷え性が多い理由でしょう。
冷えを解消するためには、気持ちをリラックスし、血液循環を促すアロマを使用してマッサージをすることによって冷えの改善に役立てることができます。
自律神経の不調をアロマで整える
自律神経が乱れてしまうと、女性ホルモンのバランスが崩れてしまったり、不眠や肌荒れなどの症状を引き起こすことがあります。自律神経の不調は、リラックス効果の高いアロマを取り入れることで、症状の改善に役立てることができます。イライラや不安など、精神的に落ち込んだ時にアロマの香りを嗅ぐことで、気持ちを落ち着かせてリラックスすることができます。リラックスすることで緊張が和らぐことで、血管収縮を緩和し、血行促進効果も期待できます。
リラックスできる香りで血行促進へ
アロマテラピーが、安眠や快眠に役立つと言われているのでしょうか?それは「好きな香りを嗅ぐこと」が、副交感神経のスイッチを入れる直接的なきっかけになり、大脳の視床下部にリラックスや幸福感を感じさせてくれるからです。香りの情報は、大脳へ直接、信号として素早く伝達します。例えば、焦げ臭いニオイや嫌なニオイを嗅ぐと、瞬間的に危険を感じ、理由は分からずとも、思わず鼻を塞いだりその場を離れたりするでしょう。そういった反応は、前述の自律神経の仕組みから来ています。同様に、好きな香りや良い香りからも、直感で情報を感じ取っています。好きな香りや良い香りを嗅いで、幸せな気持ちになったりリラックスしたりすることで、副交感神経が優位になり、安眠や快眠に繋がるのです。
ホルモンバランスの不調を整える
無理なダイエットやストレスによって、生理などにトラブルが起きることがあります。そんな女性特有のちょっとした不調に、アロマテラピー(芳香療法)を取り入れてみませんか? 自分の好きな香りによって、イライラや憂鬱な気分を和らげることができるのです。完全にストレスを回避して生活するのは難しいことですが、アロマでリラックスする時間を増やせば、体のコンディションを整えるサポートになります。毎日を快適に過ごすためのアロマテラピーをお教えします。
おすすめのエッセンシャルオイル5選
■ゼラニウム ローズのような香りの葉から採れるエッセンシャルオイルで、女性ホルモンのアンバランスによいとされています。フローラルの香りは女性に人気があり、生理前のイライラや食欲が不安定なときに使うと感情を和らげてくれます。
■クラリセージ 古くから、女性ホルモンが不足するときによいといわれています。やや強めのハーブの香りのため、とっつきにくい場合は爽やかなオレンジスイートのアロマを混ぜるとよいでしょう。オレンジスイートはフルーティーな香りが人気のエッセンシャルオイル。心を明るくするといわれるので、気分が沈みがちなときにおすすめです。
■ラベンダー 生理痛が気になるときなどには、鎮痛効果に優れたラベンダーを。清潔感のあるフローラルハーブの香りで、お休み前にベッドサイドに置いておくのに最適です。
■スイートマージョラム 血のめぐりをよくするといわれ、生理中のむくみが気になるときや、冷え性の人におすすめ。甘酸っぱいニュアンスのあるハーブの香りです。
■カモミールジャーマン ハーブティーで有名なカモミールジャーマンは、古くから女性特有の不調をはじめ、風邪のひき始めのケアなどにもよいとされてきました。ややクセのある香りで、それが薬効を示しているかのようです。濃い青色をしたオイルは、スキンケアにもよいとされます。
ふとした瞬間に心地よい香りが漂ってきて、「あっ!いい香り」と心ほぐれる体験をしたことはありませんか? 最近では、香り=アロマを利用して、リラックスした空間や居心地の良い空間を提供するオフィスやショップも増え、ますます「香り」に注目が集まってきています。また、近年では「香り」には「癒し」効果だけではなく、さまざまな病気に対する治療効果(アロマセラピー)もあることがわかってきました。
1.冷え性におすすめのアロマトリートメントレシピ
加温作用があり血流を促す精油を中心に使ったレシピです。
レシピ オウシュウアカマツ 4滴 オレンジ 3滴 ローズマリー・シネオール 3滴 キャリアオイルまたは無香料乳液 30ml
作り方 使用方法 キャリアオイルに精油を加え、よくかきまぜて使用。腹部と手首、足首をごく軽い圧でトリートメントします。時間があるときは、手足の末端から付け根まで、首、ひざの裏もトリートメントしてください。
2.慢性的な冷えの足浴レシピ
循環を促進し、体を温めてくれる各精油成分の相乗効果が期待できるレシピです。
レシピ ローズマリー 1滴 スコッチパイン 1~2滴 ビターオレンジ 1~3滴 海塩 大さじ1 重曹 大さじ1
大きめの洗面器に42度のお湯3Lを入れ、精油、重曹、海塩を入れてよくまぜる。足首までお湯に入れて10分以上、足浴します。定期的な足浴をおすすめします。
1.むくみをやわらげるアロマトリートメントオイルレシピ
リンパ強壮作用のある精油のブレンドオイルを使ったトリートメントで、リンパの流れを活性化させます。
レシピ グレープフルーツ 6滴 ジュニパーベリー 4滴 ブラックペッパー 2滴 グレープシードオイル 30ml
作り方 使用方法 グレープシードオイルに精油をまぜあわせ、適量をつま先からお尻まで塗りひろげます。末端から付け根へ何度も擦り上げるようにトリートメントします。
アロマってすごいと思いませんか?
大地の恵みがたっぷりなエッセンシャルオイルで若々しく綺麗に過ごしましょう